🦐ほぼエビ🍤

“ほぼ日刊エビナのブログ”〜京都御所南のワイン屋がツブヤク〜

ふにさん

今年のはじめ、妙心寺退蔵院で開かれた七草粥の会に参加したとき、この掛け軸に出会った。

 

墨一色で描かれた富士山の横に、

「富士 ふ二 ふ?」

と書かれていた。

 

そのときは聞くタイミングを逃したけれど、後日、副住職に教えてもらった。

 

「富士」「不二(ふに)」「不盡(ふじん)」


このとき初めて、「不二(ふに)」という言葉の存在と、その意味も知った。


富士山が描かれているから、

“この世にふたつとない、唯一無二の存在”ということかと思った。

でも実は、“ひとつしかない”というよりも、

“ふたつに分けられない”という意味だと知った。


自と他、善と悪、此岸と彼岸。

ふたつに見えて、ほんとはひとつ。


そういえば、昔参加していたNPOのロゴに

**「ALL as ONE」**

と書かれていたことも思い出した。


色んなことが起こる今の世の中。

その中で何か心が動くたびに最近は、

このとき見た富士山と、「ふに」という言葉が、

ふっと思い浮かぶようになった。

 

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